断熱は施工が9割!?

断熱は施工が命

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断熱性能は、断熱材の素材そのものがもつ断熱性能だけでは決まりません。施工が悪ければ、いくらよい性能の断熱材を使っても意味がないのです。

施工による断熱性能の比較

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熱貫流率:[kcal/㎡h℃]
( )内はグラスウール換算した厚さ
上の図は、施工の状況でどれだけ断熱性能が変わるかを示したものです。

隙間があるのはもちろん、詰め込みすぎても期待される断熱性能の数値にはなりません。きちんと施工すればよいのですが、袋状や板状になっている断熱材では、配管部やコンセントなど凹凸のある部分を隙間なく断熱することは非常に手間(つまりコスト)の掛かる作業になります。

きちんとした施工をすることはもちろんですが、そのような状況になりにくい断熱材を選ぶということも計画上は重要になってきます。

デコスファイバーの断熱性能

デコスファイバーの熱伝導率は密度にほとんど影響されません。密度25kg/m³、55kg /m³とも熱伝導率は0.040W/m・Kとなります。

105㎜厚のデコスファイバーの断熱性能=熱抵抗値は2.625(㎡・K)/Wとなります。これと同程度の断熱性能となる材料ごとの厚さは下記の通りです。  
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《 密度の注意 》
施工密度は、断熱欠損のない施工に必要な指標としていますが、重要なのは密度のムラが少ないことです。密度のムラの確認は、研修を受けた資格をもった技術者の経験によっています。
概算の外壁面積を算定することはできますが、内断熱の場合、実質の施工面積を拾い出すことは不可能なため、面積から密度を割り出すことはしていません。