【夏デコス】結露対策


結露とは、材料の表面または内部で 空気中の水蒸気が凝縮することで、 材料表面温度がそれに接する空気の露点温度を下回ると発生します。 

結露は、 発生部位により表面結露と内部結露、 季節的に冬型結露と夏型結露に区分できます。

71ナミダタケ事件
72概要
73原因は、「内部結露」
74Qデコスを使えば結露しない?
75クルマに学ぶ結露対策

「結露対策=安全対策」
 安全対策と言えばクルマ。 
 そこで、クルマの安全対策に学び、結露対策を考えてみます。

 クルマの安全対策は2段階、「アクティブセーフティー」と「パッシブセーフティー」。 
 事前の予防策と事後の被害縮小対策。 

 結露対策も同じで、事前の「結露させない」対策と事後の「湿気をためない=逃がす」対策の2段階になります。

76クルマに学ぶ結露対策2

まずは、結露が起こるメカニズムがわかっていないと根本的な結露対策は出来ません。 

事前の「結露させない」対策では、使用する建材・断熱工法・設計施工・事前確認・完成確認など。
事後の「湿気をためない=逃がす」対策も実は同じ。ほぼ設計により決まっています。 
使用する建材・断熱工法・設計施工・事前確認・完成確認。 

ちゃんと出来ていれば防露は可能、結露が起きたとしても排気する仕組みがあれば、被害は最低限となります。

77デコスが結露やカビに強い理由
78デコスの場合
79デコス保証前提条件
80内部結露

内部結露は、壁体内の温度とその部分の水蒸気量が問題で、壁体内や床下などの建物内部に侵入した水蒸気が、冷えた外壁裏などに触れた時に発生します。
表面結露と比べるとその発見が難しいため、発見した時は、深刻な被害になっている場合があります。

壁体内への水蒸気の侵入を抑えるとともに、壁体内にその水蒸気を滞留させないことが大切です。 

内部結露は、断熱性能を低下させるばかりでなく、建物の躯体が腐朽し構造耐力を低減させ、建物の寿命を大きく低下させる原因にもなります。

81防湿層の設置

躯体の基本的な考え方は、 「室内側:水蒸気を通しにくくする、外気側:水蒸気を通しやすくする」。 

そのためには、断熱層の室内側に防湿層を設けて、断熱層に室内の水蒸気が入りにくくします。
また、断熱層の外側は透湿性を高くし、通気層を設けることで外気に水蒸気を通しやすくします。

繊維系断熱材、グラスウール・ロックウール・セルロースファイバーは、透湿抵抗が小さいため、防湿層を断熱層の室内側に設けることが定められています。
その他、プラスチック系断熱材でも、吹付け硬質ウレタンフォームのうち、JIS A 9526のA種3に該当するものも同様に防湿層を断熱層の室内側に設けることが定められています。

82防湿層の設置2
83防湿層の省略
84防湿層の省略2
85防湿層の省略3

デコスの場合は、木質繊維系セルロースファイバー断熱材の持つ調湿機能から、国の定めた「防湿層の省略」というルールに従い、物件毎に内部結露計算を行うことで結露判定を行い防湿層の省略を行っています。

「木質繊維系セルロースファイバー断熱材+透湿抵抗の低い耐力面材+通気層」 

これが、調湿効果を生み出す壁体構成となり、住まい手の体感が変わるとともに、湿気を排出することで躯体の長寿命化につながります。

86通気層の設置
87内部結露計算とは?
88内部結露計算とは?2
89内部結露計算とは?3

一定の条件のもと、アメダスデータ・壁体構成・物性値を用いて、設計段階で防露性能を確認するためのものが「内部結露計算」です。 
結露判定が出た場合は、「建材を変える」「防湿層の設置」など、仕様変更を検討します。

なお、この内部結露計算は、建築基準法に定める必須項目ではありません。 
そのため、「知らない」「やったことがない」「毎回はやらない」など、設計士によりその対応はバラバラです。

事前の結露対策を考えるのであれば、「全棟事前に内部結露計算すべき」というのが本来あるべき姿と考えます。

90デコスが内部結露計算を行う理由
91内部結露計算は万能ではない
92 10℃70%のエビデンス
93疑問
94防露計画の基本的な考え方を変更
95①平成11年基準前の防露計画における室内条件
96②平成11年基準以降の防露計画における室内条件
97平成11年改訂、3つの理由
98結果
99出典
100出典2
101出典3
102夏型結露

蒸し暑い日本の夏、「外壁が日射で暖められて、壁体の建材が蓄えていた水分を放出。
エアコンの効いた屋内側の温度で冷やされて防湿層の断熱材側で結露する」。 

こうしたメカニズムで生じる夏型結露(逆転結露)は、冷房を使う時間が長い時期に生じやすくなります。
特にコロナ禍、在宅勤務が増え、夏の昼間に自宅で冷房を使う時間も増加。
結露が常態化すると構造躯体の腐食やカビの発生などを招き、木造住宅では早期劣化につながりやすい現象となってしまいます。

103夏型結露2

近年、国内各地でこうした夏型結露のトラブルが顕在化しています。

従来の“常識”では想定していなかった工事中の雨掛かり=初期結露や、建物完成後の雨水浸入=雨漏りなどに起因するケースが少なくありません。 

トラブルの背景でカギとなるのは、もともと冬型結露の防止目的で普及した繊維系断熱材と防湿シートの組合せです。

104夏型結露3

冬の内部結露と夏型結露、違うのは主に「発生時期」と「発生場所」
しかしながら、結露のメカニズム関しては同じです。
そのため、「結露させない」「湿気をためない=逃がす」という2段階の対策方針も同じになります。 

夏型結露対策としては、
・室内を冷やしすぎで露点温度にしない
・防湿層に夏の湿気を逃がす透湿可変シートを使う
・調湿性を持つセルロースファイバー断熱材「デコス」を使う
・付加断熱で防湿層を露点温度にしない
などが考えられます。 

結露の原理原則から考え、壁構成や建材を見直すことが求められます。

105結露対策まとめ

結露対策のポイントは一言でいうと「露点温度と換気」です。 

結露させない=露点温度にしない。 
湿気をためない=換気。 
換気するためには透湿性のある耐力面材や、透湿可変シートなど、湿気を壁体内にためない建材と壁構成が必要。 

さらに、セルロースファイバー断熱材の場合、湿気を通しやすい繊維系断熱材だが、調湿性を持つため結露しにくいと言えます。


106住まい方の手引き「結露防止の4原則」

結露対策でもう1つ大切なこと。
それは、「住まい方」。

シミュレーションと実際の住まい方は異なります。
そのため、想定外の室温や湿気の発生、換気不足などは、住まい方に起因します。

つくり手と住まい手が、「防露知識とノウハウ」を実践することで、はじめて結露対策が完成すると言っても過言ありません。

107安全第一
ページTOPへ