新聞紙が断熱材に

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新聞紙がセルロースファイバー断熱材になる様子を紹介します。


工場内には、たくさんの新聞紙をストックしています。10年位前まではこの半分程度だったのですが、荒天が続いた際は物流が悪化するため大事をとってストックを多くしました。

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住宅1棟に概ね1tの新聞紙を使います。


この塊が住宅1棟分で、朝刊を集めるとおよそ15年分です。

これを、セルロースファイバー製造装置にセットします。

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機械で解した新聞紙は、コンベアーに乗って粗粉砕機に入って行き3~5cm位の大きさに粉砕されます。粉砕時の大きな音と連続で入って行く様子は圧巻です。

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粗粉砕の後は、細かく粉砕し、ふわっふわになります。


これが新聞紙で出来てるの?って感じです。また、加工中に難燃やはっ水の処理をします。

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セルロースファイバー断熱材となって製造装置から出てきます。


ふわっふわに加工した断熱材は、圧縮して梱包します。圧縮して体積を小さくすることにより、一度に多く運ぶことが可能になります。一度に多く運んで1袋あたりの輸送エネルギーを削減します。


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透明アクリル板で作った壁パネルに断熱施工した写真です。


圧縮した断熱材は、専用の吹込み装置で解しながら隅々まで丁寧に充填します。充填は、認定した施工技術者が行うため欠損がありません。

工場見学では、製造工程をご覧いただきながら性能を体感いただけます。(岡川智嘉)