4.環境価値(Environmental Value)

イントロダクション


建築の環境評価はいま、大きな転換点を迎えています。                                      従来の「省エネによるCO削減」だけでなく、建材そのものが排出する炭素と、固定する炭素の両方が評価対象となる時代へ移行しました。

セルロースファイバー断熱材「デコスファイバー」は、新聞紙をリサイクルした木質繊維を原料とし、製造時に排出するCO量を上回る炭素を建物の中に固定するカーボンネガティブ断熱材です。                        本ページでは、数値と仕組みに基づき、その環境価値を整理します。

4-1|「削減」から「固定」へ──建築環境評価の新基準

建築物のライフサイクルカーボン


建築分野における環境評価は、運用時のエネルギー消費量だけでは十分とは言えなくなりました。           現在は、以下の三つの軸で建物全体のCO収支が評価されます。


  • ・オペレーショナルカーボン:建物の使用段階で排出されるCO
  • ・エンボディドカーボン  :建材の製造・施工段階で排出されるCO
  • ・バイオジェニックカーボン:木質由来材料が固定する炭素量


断熱材は、省エネ性能だけでなく、建築時点のCO収支にも大きな影響を与える存在となっています。

4-2|デコスファイバーはカーボンネガティブ断熱材

デコスファイバーはカーボンネガティブ断熱材


デコスファイバーは、製造時に排出するCO量よりも多くの炭素を建物内部に固定します。


1袋(15kg)あたりの環境価値

  • ・製造時排出量:   7.1kg-CO
  • ・炭素固定量 : 16.9kg-CO
  • ・差し引き  :▲9.8kg-CO

カーボンネガティブ断熱材とは、炭素を固定し、ライフサイクルでCO₂収支がマイナスになる断熱材です。
炭素固定量

住宅1棟(デコスファイバー約1.2t施工)の場合

  • ・杉約154本分に相当する炭素固定
  • ・建築時CO排出量の大幅な低減


家を建てることが、炭素を蓄えることになる。 

いわば、「第2の森林づくり」とも言える「炭素の貯蔵庫」。                                 これが、デコスファイバーの環境価値です。

4-3|CFP・EPD・J-CATによる環境性能の見える化

CFPからEPDへ


環境性能は、主張するものではなく、証明するものであるとデコスは考えています。                    そのため、早期から第三者認証による環境情報の開示に取り組んできました。


  • ・2011年|CFP取得:国内断熱材で初めてCO排出量を可視化
  • ・2012年|カーボンオフセットにより実質排出ゼロを達成
  • ・2019年|EPD取得(ISO14025準拠)
  • ・2024年|J-CAT登録


これらのデータは、設計者・施工者・施主・企業・自治体が、環境性能を数値で説明するための根拠として活用できます。

4-4|GX・Scope3時代に求められる説明責任

GX(グリーントランスフォーメーション)やScope3排出量算定の広がりにより、建材選定の段階からCO排出量の把握が求められています。

デコスファイバーは、CFPEPDデータ、炭素固定量換算値など、調達・設計段階で必要となる環境データを提供可能です。                                                                    環境価値を定量的に説明できる断熱材として、企業・自治体・工務店の脱炭素対応を支えています。

4-5|中規模非住宅木造で広がる環境価値

長府製作所記念館「蛍遊苑」

学校、医療施設、福祉施設、商業施設、オフィスなど、中規模非住宅木造建築物においても、環境性能への要求は高まっています。


デコスファイバーは、断熱性能、吸音性能、そして削減+固定の環境価値を同時に満たす建材として評価され、用途の幅を広げています。

4-6|建物の価値から社会の価値へ

デコスの環境価値は、単体の建物にとどまりません。                                        木材利用促進法との親和性、自治体の脱炭素住宅政策、工務店の環境経営(Scope3対応)など、社会全体の脱炭素化と資源循環に寄与しています。


環境価値は、建物の価値を超え、社会の価値へと広がっていきます。

コンテンツ

ページTOPへ