そーれきくがわ

JCA・デコスセミナー2022「続・脱炭素」

2022年6月14日|カテゴリー「そーれきくがわ
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2022年6月10日㈮、新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー断熱材メーカーの株式会社デコスは、JCA(日本セルロースファイバー断熱施工協会)と共に「続・脱炭素」をテーマとしたセミナーを開催しました!

「2050年カーボンニュートラル」に向け、「脱炭素政策」が本格的にスタート。
今回、東京大学大学院 前先生の最新講演「明るく楽しい脱炭素」をはじめ、この時代の要請により復活した「日本エコハウス大賞」主催の建築知識ビルダーズ・木藤編集長より「脱炭素時代の工務店像」についてご講演いただきました。
さらに、CSVレポート発行からの変化を踏まえ、安成工務店・安成社長を交えたトークセッションも。

厳しい建築業界、「明るく楽しい脱炭素」で生き残る策を提供したウェビナーとなりました。
「明るく楽しい脱炭素」

東京大学大学院 前真之准教授

講演①
東京大学大学院の准教授でJCAの顧問を務めて頂いている、前先生に「明るく楽しい脱炭素」と題してご講演いただきました。 コロナ禍・ウッドショック・ロシア軍によるウクライナ侵攻などによって、木材やエネルギー価格、電気料金、食品などさまざまなモノの値段が上がっている現状を踏まえ、脱炭素について解説。

「SDGs」「脱炭素」と聞けば大変で負担が大きいイメージを持たれる方は多い。しかしドイツでは高断熱の義務化により部材も低廉化、低所得者向けの公営住宅も断熱改修が普及しているとのこと。

また電気料金の高騰に伴い、家計を圧迫している現状と打開策を解説。
エネルギー価格の上昇と急激な円安によって、電気料金はますます値上がりすることが予測される。
一般の家庭は、それを受け入れざるを得ない。
しかし高断熱化を行うことでエアコンの使用を抑え、太陽光発電の設置によって創電することで、影響を小さくすることができる。
本当の脱炭素は生活を楽に楽しく、未来を明るくするもの。
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「脱炭素」は大手ハウスメーカーではなく、地域のエネルギーと建材で家を建てる、地元の工務店こそ進めるべきではないだろうか。
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講演②
建築知識ビルダーズ 木藤編集長に「脱炭素時代の工務店像」と題してご講演いただきました。

脱炭素時代と言っても、「建材価格の高騰で見積りで脱落するお客さんが続出」「インフレで生活費が圧迫され、住宅購買意欲の低下」「注文住宅は富裕層。一般消費者はリノベか建売か?」「コロナ融資の返済が始まって、それどころじゃない」というお声を聞くとのこと。

そこで木藤さんが提案されるのは、小さな家。
ここで注意するのは、「小さな家」=「狭い家」ではないこと。
いつもより10坪小さくつくり、建材価格の高騰で見積りで脱落しそうなお客さんに提案すること。

小さな家をつくる2つのコツとして、
コツ1 脱・平成間取り
コツ2 超・パッシブ性能
全国の地域工務店が建てた住宅を例に設計・性能のポイントを解説。
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小さな家はエネルギー消費も少ないとのこと。
脱炭素時代の家づくりとは、「温度」と「電気代」を考えることです。



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座談会 「脱炭素と建築業界とデコス」

ご講演頂いた、前先生、木藤編集長と安成工務店 安成社長の3名による座談会です。

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前先生は、「昨今のエネルギー価格の上昇と電力需要の拡大について、エネルギー危機だからこそ電力の自給率を上げるべきで、住宅の太陽光発電設置の普及はその意味でも大切。ただ太陽光発電も問題はある、しかしよりマシな選択と考えるべきだろう」と述べられました。
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安成社長はデコスの除湿躯体を紹介しつつ、湿度を低く抑えることは体感で大きく暑さの程度が変わってくる。デコスの家は防湿層のある家と比較して夏の湿度が10%低くなることが実験で明らかになったことを説明。
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前先生は、日本の家は「夏を旨にすべし」から「冬を旨にすべし」に変わった。そしてまた「夏を旨にすべし」に考えが一巡したとのこと。
これからも日本の夏は、高温化、高湿化、さらに災害の発生と厳しいものになるため、住宅は24時間冷房と屋根・壁の耐力性の強化が必要。高湿化に対しては、デコスの調湿性で解決できるのではないかとのことです


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今後も皆様に役立つセミナーを開催します。宜しくお願いいたします。
(賀村祐太)


第23回 JCA定例総会開催!

2022年6月14日|カテゴリー「そーれきくがわ
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2020年6月10日㈮ セルロースファイバー吹込み施工の技術の確立と普及を図ることを目的とするJCA(日本セルロースファイバー断熱施工協会)は第23回JCA定例総会を開催しました。
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43社51名の参加!

はじめに安成会長の開会挨拶からはじまり、議案の審議等を行いました。


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JCA顧問 坂本雄三 東京大学名誉教授
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JCA顧問 伊香賀俊治 慶応義塾大学教授
JCA顧問の近況報告として、東京大学名誉教授 坂本先生と慶応義塾大学教授 伊香賀俊治に現在取り組まれている研究についてお話していただきました。

またJCAテクニカルアドバイザーの住まい環境プランニング代表の古川さまにも近況報告として、問い合わせ内容・問い合わせ先の変化についてお話いただきました。

その後行われた施工代理店表彰では、
根気よく営業活動を続け標準採用工務店の増加、それに伴う断熱施工技術者の増員、出荷量の大幅な増加が認められ、株式会社ホーム建材店(宮城県)さん

熊本地震木造仮設住宅、熊本県災害公営住宅、熊本豪雨水害木造仮設住宅のデコス工事陣頭指揮をとり、期限内完成に基づく特別功労賞として 芦谷原真一さん

JCA施工監理者制度合格者として 
株式会社グッドエイジング(大阪府) 庵前匡志さん 
山陽木材株式会社(広島県)     米田征人さん
株式会社プラスワークス(高知県)       竹内邦倫さん
以上、1社4名の方が表彰されました。

さらに令和3年度におけるデコスファイバーの出荷量を競うデコスコンテストにおいて、 1位の株式会社マイライフオオニワ(鹿児島県)さんが表彰されました。

今後もデコス施工代理店の皆さんと切磋琢磨しながら施工技術・断熱知識の向上を目指していきます!
 (賀村祐太)

5/12㈭マイライフオオニワセミナー「脱炭素と建築業界」

2022年5月13日|カテゴリー「そーれきくがわ
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2022年5月12日、鹿児島・熊本のデコスドライ工法施工代理店、(株)マイライフオオニワさん主催「脱炭素と建築業界」と題し、セミナーを開催しました。
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鹿児島県内各地から多くの方にご参加いただきました。
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講演①「脱炭素時代に家づくりはこう変わる」
フリーライター・編集者 大菅力 

現在のエネルギー事情や木材・建材等の値上がり、世界的な脱炭素の取組み、日本人の所得水準の低下による将来的な注文住宅の着工減など、地域の工務店が抱える問題を解説。

また、価格上昇対策として木材の調達方法の見直しや、客層意識したマーケテイング方法、技術力のある工務店が取り組むべき事業として戸建てリノベーションを提案されました。
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講演②「安成工務店のCSVレポート」
安成工務店 安成信次

昨年発行したCSVレポート2021をもとに、発行に至った経緯や作成する中で得た気づきなどを解説。


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座談会 「脱炭素と建築業界とデコス」
 安成社長の講演内容から大菅さんがさまざまな質問を投げかける形で進行。

 大菅さんの「建築物件のCO2の数値化やデコスの調湿・除湿能力の計測、木の家が人の健康に与える影響の研究など、なぜ実験によって実証しようとするのか?」という質問に対して、「ただ事実を知りたい」と安成社長が一言。

「やはり地域の工務店が生き残るために、シミュレーションを徹底的に行いエビデンスを得ることが重要」と大菅さん。

 この一連の話はとても印象深いものでした。

 議論が白熱し当初の予定から30分超オーバーし終了。
まだまだ話したりない様子でしたが、、、

大庭社長をはじめ、マイライフオオニワの皆さん、大菅さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。
(賀村祐太)

 工場見学募集中
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JCA定例勉強会

2022年4月18日|カテゴリー「そーれきくがわ
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2022年4月14日㈭と15日㈮にJCA(日本セルロースファイバー断熱施工協会)はJCA定例勉強会を開催しました。

定例勉強会は毎年、講演、JCA・デコス報告、各社近況報告など施工代理店各社と様々な情報を共有する大事な勉強会です。

今回は以下の内容での開催となりました。
・【補講】結露対策に必要な断熱施工の考え方
・【特別講演】「脱炭素時代の工務店ブランディング・JCA編」(株式会社アドブレイン 塚本浩史氏)
・JCA・デコス報告
・各社近況報告
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【補講】として先日の横浜市セミナーで好評だった「結露対策に必要な断熱施工の考え方」を講演。
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【特別講演】「脱炭素時代の工務店ブランディング・JCA編」
(株式会社アドブレイン 塚本浩史氏)
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脱炭素時代のブランディングの流れ

デコス採用工務店で考えると、、、

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デコスの断熱材の場合
 ランニング時に加え、イニシャルCO2削減にも貢献
 ・調湿性や蓄熱性の高さも省エネに寄与
・カーボンフットプリント取得
・木造非住宅・木造建築物にも最適
そもそも原材料を辿ると木材

デコスは環境負荷の低い家づくりに貢献し、脱炭素時代の工務店ブランディングに最適な断熱材と言えます。
JCA・デコス報告では、市場動向をはじめ、施工監理者制度、省エネ上位等級の創設等の報告を行いました。
(賀村祐太)

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㈱向洋ハウジング 第2回みらいの住宅ワクワク体感フェアに参加しました

2022年3月30日|カテゴリー「そーれきくがわ
向洋ハウジング ワクワク体感フェアチラシ
3月26日~27日、株式会社向洋ハウジング様(宮崎県延岡市)主催の第2回みらいの住宅ワクワク体感フェアに参加してきました!

1日目は雨天でのスタートでしたが、昼過ぎには天候も回復し、2日目は終日好天に恵まれ多くのお客様が来場されました。

今回会場としてお貸し頂いたお家は、向洋ハウジング様にとってデコスドライ工法1棟目の住宅。
断熱施工は宮崎県延岡市に本社をおく、デコスドライ工法施工代理店の株式会社トラスト宮崎です。
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デコスの展示ブース
福岡から実験道具や展示用のホウ酸などを持参しました。

調湿性能や防音性能など実験をとおしてご説明させて頂きましたが、多くの方に驚かれたのが難燃性でした。
新聞紙からできているのになかなか燃えないことにビックリ!
安心安全な断熱材であることを体感して頂けたと思います。
デコス サウンドボックス
子どもたちも興味深々で、デコスファイバーを指さしながら「これ何?」と質問攻めに(笑)
そして、いろんな実験の中で一番面白そうにしていたのは吸音の実験でした。
防犯ブザーの大きな音がボックスの中に入ると、どんどん小さくなっていくのに大騒ぎ(笑)
何度も防犯ブザーを出し入れして、へとへとに
向洋ハウジング デコス説明
デコスドライ工法の技術者、興梠さんもお客様にデコスの説明。 実際に施工に携わっている方から説明を受けられる良い機会に。
また、デコスシートを触って、しっかりとセルロースファイバーが充填されていることを確認していただきました。

お施主様のご厚意により、ボードを張る前の状態で見学して頂くことができたのは非常に有難いことでした。
向洋ハウジング キッズコーナー
キッズコーナーでは、大工さんによるDIY講座も。
マグネットボード作りに奮闘している様子。
向洋ハウジング 取材
取材のカメラが入るなど地域のイベントになっているように感じました。
多くの方にご来場いただき、デコスについて知って頂きました。
(賀村祐太)

工場見学4月1日より再開します。

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